Wednesday, July 20, 2016

台湾で日本向け養殖ウナギの出荷ピーク

台湾で日本向け養殖ウナギの出荷ピーク

台湾で日本向け養殖ウナギの出荷ピーク
土用のうしの日を前に台湾では、日本向けの養殖ウナギの出荷がピークを迎えていますが、養殖に回す稚魚が減っていることから、今月の輸出量は去年の同じ月を下回る見通しです。
養殖ウナギの日本への輸出量が中国に次いで多い台湾では、今月30日の土用のうしの日を前に、日本向けの出荷がピークを迎えています。
台北近郊にある出荷場では、輸出業者の作業員たちが、体長40センチから50センチほどに育ったニホンウナギを氷水と一緒に袋に詰めていました。
アジア地域に生息するニホンウナギは、稚魚のシラスウナギの漁獲量の減少傾向が続き、国際的にも絶滅危惧種に指定されています。
さらに台湾では、稚魚の一部が香港を経由する形で日本に輸出される不透明な取り引きが行われ価格が上がっていると指摘されていることもあり、養殖に回す稚魚が減っていることから、養殖ウナギの今月の日本への輸出量は、去年の同じ月より30%余り少ない400トン程度にとどまる見通しです。
ウナギの資源の保護や管理の強化を求める声は国際的にも高まっていて、EU=ヨーロッパ連合は、ことし9月に開かれる野生生物の国際的な取り引きを規制する「ワシントン条約」の会合で、日本を含めた国際取引の実態調査を提案する方針です。
台湾の輸出業者は、「このままだと経営を続けていけるか心配です。関係機関は、台湾で取れた稚魚は台湾で養殖できるよう対応してほしい」と話していました。

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