愛媛県宇和島市明倫町1丁目の宇和島水産高校の専攻科6人がこのほど、ニホンウナギの自然産卵に成功した。同科は「安定的に良質な受精卵が得られることで、試験飼育が可能になり、餌や成長の様子などを詳しく調べられる」と期待している。高校での自然産卵は全国でも極めて珍しいという。
謎が多い生態を明らかにし種苗生産に取り組もうと、同校専攻科水産増殖科が2013年に研究を始め、15年から2年連続で人工ふ化に成功した。
自然産卵の実験は15年に初めて挑んだが、雄の成熟度合いが弱く失敗。2回目の今年は、排卵を促進するホルモンを週1回投与した雌1匹と、排精状態の雄3匹を今月15日夕方、同じ水槽に入れ、16日朝に水槽内に約360グラム(約54万個相当)の卵を確認した。回収した66.5%が受精卵で、21.1%がふ化した。21日現在、体長約5~6ミリの仔魚(しぎょ)約1万匹を7個の水槽で飼育中。水温を22度に保ち、サメの卵を主成分にした餌を1日5回程度与えている。文字
No comments:
Post a Comment