2024年度漁期はウナギの稚魚が「豊漁」で「かば焼きの値段が下がるかも」との報道があります。今年の土用の丑(うし)の日は、7月19日と31日の2回あります。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「『ウナギが豊漁、値下がり』は本当か?」について解説します。
Q ウナギが豊漁って聞いたよ。
A 2024年度漁期に国内主産地で稚魚が前年度の2倍以上取れるなどし、取引価格は下がりました。しかし、「豊漁」とは言えません。
Q 本当にウナギは増えているの?
A いいえ、水産庁が公表するデータによると、稚魚の捕獲量は増減を繰り返しながらも、長期的に大きく減少しています。
Q どれくらい取れているの。
A 10年以降は10トンを下回る年も多く、19年に至っては3・7トンの大不漁、24年は7トンでした。80年代初頭と比較しても、6分の1程度にまで減少しています。
Q ウナギは絶滅危惧種なんだっけ。
A はい。たくさん取れる年があっても、全体の数はとても少ないままです。
Q どうして「豊漁」って言われるの?
A メディアは「値段が安くなる」「たくさん食べられる」といった分かりやすい情報を伝えがちだからです。でも、資源の問題が見えにくくなってしまいます。
Q 「豊漁」報道にはどんな問題があるの?
A 「豊漁」という言葉で消費者が安心してしまい、ウナギの資源が減っていることに気づきにくくなります。大量消費が続くと、ウナギが絶滅する危険もあります。
Q どうすればウナギを守れるの?
A ウナギは特別な日に、少し高くても大事に味わうのが良いとされています。大量消費をやめて、持続可能な食べ方を考えることが大切です。
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